2022/07/25

羽賀くんは噛まれたい

攻:浪川嵐(高橋広樹) 受:羽賀大輔(小野友樹)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

刑務所を舞台とした刑務官×囚人というある種王道の組み合わせに、オメガバースの世界観を加えた作品。くそがつくほど真面目な童貞刑務官(α)と、非人道的αの歯を折りまくって捕まった歯フェチの囚人(Ω)とのどたばたラブコメです。オメガバースにしては希少な、影のまったくない、頭を空っぽにして笑えるお話でした。

攻め役の高橋さんは、ヘタレ攻めという役柄をめちゃくちゃ面白く、でも決めるときはびしっと演じてくださっていて、流石の一言でした。だかいち逆襲CPは、「落果」でも拝聴しましたが、こちらは全く趣が違っていて、組み合わせが同じでも新しい魅力は発見できると思い知らされました()。コメディ的には、羽賀が歯列だけを理由に自分を気に入っているのだと思ってショックを受けた後、上司に愚痴るシーンが特に秀逸です。

受け役の小野さんは、とにかく終始エロい。前半は浪川の歯列が見たくてがんがん迫っているのですが、後半は恋心由来の恥じらいも出てきて、いずれも違った色気を感じさせます。罪状の割に無邪気で警戒心の薄い役柄に合わせてか、甘ったれの子供のような喋り方をしていらっしゃるのがたまりません。

同房の囚人・山田役の石谷春貴さんも良い仕事してらっしゃいました。我関せずという感じのゆるい口調なのに、本当は人情に篤いところが見え隠れする、魅力的な演技でした。

エロシーンは、羽賀のがつがつした姿勢のせいで、大変充実しております。前半の浪川が押されてたじたじしているエロも可愛いのですが、やはり一番の聴きどころは羽賀出所後のラブ全開エッチではないでしょうか。小野さんのやだやだ系喘ぎは初めて聴いたような気がしており、拝ませていただきました。おのゆーさんみたいな低い声で、可愛くおねだりしたりちょっと嫌がってみせたりするのはけしからんもっとやれ。

2022/07/24

ひとりじめボーイフレンド

攻:支倉麻也(立花慎之介) 受:大柴健介(松岡禎丞)

攻:大柴康介(前野智昭) 受:勢多川正広(増田俊樹)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★☆☆☆

数年前に絶交してしまった幼馴染みである攻めと高校生になって再会し、仲直りできたと思いきやそれ以上を求められて困る初心な受けと、片思いをこじらせすぎている攻めの、じれったい(かつときどき危うい)攻防を楽しむお話。原作未読ですが、心情描写が丁寧だったので入り込めました。ただし、支倉があそこまで健介に熱を上げる理由はあまり説明されていないので、なれそめを重視する方には向かないかもです。

攻め役の立花さん、ハイスペックヤンデレという役柄にはまりすぎの憂いを帯びた色っぽいお声が最高でした。健介が好きすぎて暴走してしまう自分に対する嫌悪は感じつつ、どうにもならずに結局はぶちまけてしまうところが愛おしい、そんな支倉のキャラを立花さんの声と演技で十二分に堪能させていただきました。

受け役の松岡さんは、この作品でも文句のつけようのないほど可愛らしいお声で。松岡さんのBL作品は、攻め役を演じられた「よるとあさの歌」から入ったのですが、実は受けることも多い声優さんだということを後から知り、ギャップ萌えでご飯が美味しい毎日です。本作の天然ぽわぽわ受けも難なくこなしていらっしゃいました。

エロは分量少なめですが、ペッティングシーンでの松岡さんの喘ぎ声が印象的なので、片方がショタっぽいDK同士の話にしてはエロい感じに聴こえるかもしれません()

関連シリーズの「ひとりじめマイヒーロー」のCPである康介×勢多川も、キャラはがっつり登場し、カップリングをほんのり匂わせる感じになっております。前野さんも増田さんも演技は大好きなのですが、個人的には、マイヒーローにおける康介のアプローチ(勢多川に恋心を自覚させるための荒療治)が結構ひどいと思ったので、ボーイフレンドの方が好きです。

2022/07/11

叶わぬ恋の結び方

攻:原和紀(新垣樽助) 受:神沢薫(江口拓也)

ストーリー性:★★★☆

エロ:★★★★☆

溺愛ドジっ子紳士×恋愛不信縁切り屋の、濡れ場満載なのに妙に純なラブストーリー。斉藤壮馬さん×中島ヨシキさんがメインCPを演じる「赤い糸の執行猶予」で、赤い糸を切ることのできる能力者として登場した薫が主役です。ストーカーとの縁切りを依頼してきた原から、好きになってしまったとぐいぐい迫られた薫は、「恋愛感情抜きのセフレならいい」と線を引くが、やがて原に惹かれている自分に気づいて自分なりにけじめをつけようとしたところ、原の力業でハッピーエンドに持っていかれるお話。

攻め役の新垣さん、キャストトークでご本人が表現されていたとおり、まさにブルドーザーでした()。甘くて柔らかい、本当に優しい声なのに、薫の不安や恐怖をごりごり押しのけてゆく頼もしい精神がちゃんと感じられるお芝居で、いわゆるスパダリとは違うけれど、しみじみいい男だと思わされました。

江口さんの受けは、期待に違わず可愛かったです。原とのセックスが気持ちよすぎてちょっとビッチな感じに振舞っているときも、原に運命の相手が現れたときのことを考えてうじうじしているときも、最初で最後のつもりのデートでの甘えた言動も、可愛さ1億点。なお、双子の兄である颯も江口さんが演じていらっしゃるので、江口さん同士の会話が聴けてなかなか面白いです。

エロは、ほぼプラトニックだった「赤い糸の~」の無念を晴らすかのように()盛りだくさんです。原作に比べても濡れ場大増量とのことですが、セフレスタートの設定なので、違和感があるというほどでもありません。普段はドジっ子優男なのに、行為の際は豹変する攻めの表現が新垣さんの真骨頂でした。江口さんは、今まで聴いた受け演技の中でもかなり上位に入るとろけ具合で、特に別れを覚悟したデート後エッチでの喘ぎが最高にいじらしエロかったです。

2022/07/10

レムナント -獣人オメガバース-

攻:ジュダ(川原慶久) 受:ダート(佐藤拓也)

ストーリー性:★★★★☆

エロ:★★★★☆

獣人のいる世界、かつオメガバースという盛り盛りの設定ですが、ストーリーの軸がぶれないので意外と素直に聴けてしまう作品。安元洋貴さん×榎木淳弥さんがメインCPを演じる「ペンデュラム」のスピンオフですが、こちらの方が長寿化しています。さとたくさん受けローラー作戦の一環として、シリーズの4まで聴きました。孤児でΩのダートは、同じΩの妹に苦労をかけまいと、身体を売るなど危険な仕事に手を染めていたところ、母親の墓前で出会った獣人でαのジュダに犯罪摘発現場で再会し、そこで初ヒートを迎えてしまい本能のままジュダと番になったが、互いに本意ではなく……という不穏な始まり方をしたCPの話。魂の番であるがゆえに身体の相性は抜群なのに、口を開けば怒鳴り合う究極のケンカップルが、心の底から結ばれ合うまでを追う感じです。

攻め役の川原さん、貴族のはみ出し者という役柄にぴったりな、品がありつつもどこかやさぐれた重低音が素敵でした。狼の獣人ということで、ときどき唸り声が入るのですが、それも含めて非常に格好良かったです。不器用なキャラですが、シリーズの後の方になればなるほどダートに対する愛情がだだ漏れてきて、可愛らしさも感じさせてくださいます。

受け役の佐藤さんは、ツンデレの最高峰とも思える演技が尊くてどうしようかと思いました。少年期と青年期で声の高さや喋り方を微妙に変えてらっしゃるところも、本当に芸が細かくて脱帽です。何度も言っている気がしますが、さとたくさんのお声と健気な受けは至高の組み合わせで、ダートのような強気要素が加わってもやっぱり素晴らしかったです。

エロはそこそこ豊富に入っており、本編中に本番がない場合でも特典に入れてくださっているので満足感は高いです(本編の不穏さをまるっと無視した、ほっこりかつイチャエロ特典ドラマも聴きどころ)。キャストトークで川原さんもおっしゃっていましたが、とにかくさとたくさんがエロい。過去に飲んでいた粗悪な抑制剤のせいで妊娠しづらくなっていることをひた隠しにしながらジュダに抱かれているダートは、声にも陰りがあってエロいし、心が通い合ってからのヒート再開後の喘ぎ声は甘々でエロい。「抱いて」ではなく「愛して」と言えるようになったダートに、お赤飯炊いてあげたかったです。

ストレイバレットベイベー

攻:邑上千浩(小野友樹) 受:本名清春(増田俊樹)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★☆

「ブルースカイコンプレックス」の市川けい先生原作の漫画をCD化したもの。ライトめな社会人BLで、聴きやすかったです。映画宣伝会社に勤務する攻めが、取引先である雑誌の編集者で、憧れの人でもあるスタイリッシュな受けに、泥酔の上キスされて、その後も何かにつけ便利に使われるうち、お互い特別な感情を抱くようになる話。

攻め役のおのゆーさんは、忠犬とオカンが同居しているような役柄で、のらりくらりしている受けに対するツッコミがキレッキレでした()。振れ幅の大きい声優さんですので、こういういわゆる普通の好青年の役も自然にこなされていました。よしよししたくなる、とても可愛い攻めです。

受け役の増田さんは、外面は綺麗なのに素は結構だらしなくて横柄というキャラを演じられていましたが、強引さをマスクする軽い口調が個人的には嫌いじゃなかったです。ビジュアルと合わないという厳しいご意見もあるようですが、原作未読の身としては特段気になりませんでした。

エロシーンは少なめですが、付き合うことになった後、どちらが上になるかについて真剣に討論を重ねるシーンが妙に面白くて好きでした。最終的には本名さんが男を見せて下になってくれるという流れもいいです。メインストーリーの可愛い雰囲気を残したエロシーンで、こういうのもありだなと思いました。

2022/07/02

オルタナティブ

攻:志田久征(古川慎) 受:水原知紀(山下誠一郎)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★★☆

無自覚に好きだった職場の後輩の結婚式で出会ったイケメンとワンナイトスタンド、そこから始まるラブストーリー。ベタですし、n番煎じかもしれませんが、声優さんの演技で聞かせる作品だったと思います。大人のもだもだが好きな方にはストライクなCDではないでしょうか。何気なく聴いた身としては、なかなか良かったなあ、と感じた次第です。

攻め役の古川さんは、十八番の低音紳士な攻め声で、うっとりさせていただきました。受けに対して敬語なのもいいですね。四方八方誰でも誘惑できそうな古川さんの声で一途な役を演じられると、聴く側としてはたまりません。

受け役の山下さんは、初めは軽い印象を与える役柄ではありましたが、実は結婚した後輩のことをちゃんと好きだった等、徐々にいじらしい面が見えてくるキャラの魅力を存分に引き出してくださっていました。他作品の印象からは、こんなに可愛い+チョロい役は想像できなかったのですが、声優さんってすごいですね。

エロは、水原が微妙にビッチを装っているので序盤から入っていますが、志田が水原を好きすぎるので、どれも幸せな感じになっており、満足度は低くなかったです。山下さん、キャラが可愛いときは喘ぎも可愛いんですね……勉強になります。

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩) ストーリー性:★★☆☆☆ エロ:★★★★☆ 資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げる...