2024/02/04

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げるラブコメ。ストーリーはあっさりしていて、登場人物も善人ぞろいなので、気軽に聞くのに適した作品かと思います。

攻め役の鳥海さん、ベテランの余裕が滲みすぎるという声もあるようですが、チャラい大学生という役どころに違和感が生じるほどではないですし、安心安全の表現力なので個人的にはありがたく拝聴しました。帝王森川さんはじめ、BL作品にも精力的に出演し続けてくださるベテラン声優の皆様には感謝しかありません。受け役の村瀬さんは、お得意のきゅるきゅるしたアイドル声ではなくテンション低めな美少年声で、なんだか興奮しました(笑)。押しの強い攻めに少しずつほだされてゆく様が、少女漫画チックではあれど愛おしかったです。

エロも、最初は攻めからの一方的なアクションという色合いが強いのですが、受けが徐々にがばがばになってゆくので、最終的にはラブラブエッチが聞けます。受けのキャラ設定に合わせてか、村瀬さんの喘ぎ声は恥じらい満載で尊いです。

キチク、エンカウント

攻:斉藤千紘(佐藤拓也) 受:佐藤一(阿部敦)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★☆☆

徹夜明けの社畜SEが、早朝の電車にて大音量でAVを視聴するイケメンと出会い、訳も分からないうちに犯される憂き目に遭ったあと、偶然の再会や意図的な接触を経るうちになんだか恋が芽生えてしまうお話。無理やり関係を持つ系はあまり好きではないのですが、AV(しかも受けが大好きな女優の出演作品)という小道具がうまいことクッションになっており、始まり方を気にしすぎず楽しめた作品です。

紳士的イケボなのになぜかガラの悪い役柄も大変お得意な佐藤さんが演じる攻めキャラは本当に魅力的で、タイトルどおりの鬼畜全開なシーンも、受けに対して意外なほど尽くすシーンも、両方堪能させていただきました。迎え撃つ阿部さんも細やかな演技で終始可愛らしく、ほだされチョロ系な受けのキャラにぴったりでした。

BLにはよくあるsex at first sightな作品なので、エロシーンは多い方かと思いますが、冒頭の印象からは正直もっと盛りだくさんかと思いました(笑)。気持ちが完全に通じ合う前は、基本的に受けの好きなAVを流しながらのエッチなので、苦手な人はご注意ください。それさえ大丈夫なら、佐藤さんのセクシー低音ボイスと、阿部さんのとろとろハイトーンボイスの絡みのお陰で高い満足度を得られるかと思います。

2024/01/20

愛は金なり

攻:エリル(古川慎) 受:ソラ(中島ヨシキ)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★☆☆

家出した悪魔の坊ちゃんが、人間界で風俗店を営む男に出会ったうえに借金をこさえ、返済のため真面目に働いたりエロいトラブルに巻き込まれたりする、原則としてはコメディタッチの作品。設定や、突然のシリアス要素などで若干とっ散らかった感はあるので、好き嫌いは結構分かれるかもしれません。

この作品はとにかく、受け役の中島さんが最高の仕事をしてくださっています。演技がアホエロ可愛すぎて、終始攻めと一緒に悶絶させていただきました。攻め役の古川さんは、お得意の大人の色気ダダ漏れな声と演技がソラと好対照。それでいて、受けを好きすぎる演技には、男前低音ならではの可愛さがあります。脇役もしっかり固められていて、特にソラの教育係デューラを演じる川原さんが、あの低いイケボで演じてくださる異常なほどの溺愛・過保護ぶりは大変尊かったです。

主役二人の初対面からエッチな場面があるため、全編通して盛りまくりなのかと思いきや、ソラが意外にピュアなこともあり、本番は最後の方まで待たないと聞けません。ただ、ちょこちょこエロく絡んでいるので、個人的には不完全燃焼感もなく、楽しませていただきました。続編もありますが、そちらはソラが子供になってしまうお話で、可愛いは可愛いものの、中島さんの演技やエロを重視している方には向かないかもです。


秘め婿

攻:ヤマト(前野智昭) 受:シキ(立花慎之介)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★☆☆☆

弥生時代を舞台とし、卑弥呼の秘密をストーリーに取り入れた、なかなかアグレッシブな時代物です。神通力を持って生まれたシキと、幼馴染のヤマトの、甘酸っぱい少年時代から、政治によって引き裂かれたあと大人として再会した後までを描くお話。

攻め役は前野さんで、たまたま今まで拝聴したのは不愛想な役柄が多かったのですが、本作は好青年そのもの、一途な感じもばしばし伝わってきて、応援したくなる感じでした。受け役の立花さんは、こういうミステリアスな美人はお手の物なので、最初から最後まで素晴らしいの一言でした。時代物にしては口調が現代寄りだったり、エピローグ的なタイムリープ話(現代に生きるヤマトの生まれ変わり?が弥生時代のシキに会う話)の趣旨が不明だったり、ちょっとした違和感はあるものの、個人的には聞いて良かったと思います。

エロの分量は控え目です。本番が入ってはいますが、そこまで濃厚ではありませんし、全体としてはストーリー重視の感が強いです。ただ、入っているエロシーンの立花さんは大変色っぽいので、聞きどころの一つではあります。

2023/12/10

不実で不毛な恋の咬み痕

攻:ラーク・カルヴィン(興津和幸) 受:瀬那一月(江口拓也)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★★☆☆

吸血鬼が人間を糧にすることが前提となった人外もの。とは言え舞台は現代日本ですし、どたばたコメディ風味でもあるので、親しみやすい作品です。魔界で有罪判決を受け、まずい血の人間を糧としてあてがわれることになった吸血鬼が、QOL向上のためその人間の幸福度を上げて血を美味しくしようと奮闘するうち、なんだか惹かれあってしまうというお話。

攻め役の興津さんは、こういう芝居がかった役は大得意かと思いますので、安心して拝聴いたしました。残念イケメンみたいな役が本当にお似合いです(ものすごく良い意味で)。人間と結ばれると吸血鬼も人間になってしまうという制約を乗り越えた親族の気持ちを徐々に理解し、一月と結ばれることを望むようになる描写は、攻めなのに可愛くてきゅんとしました。

受け役の江口さんは、ヤンキー受けという設定に合わせてか、攻め役と聞きまごうほどの低音イケボで臨んでいらして、非常に新鮮でした。普段受け役を演じられるときの生意気可愛いお声も好きですが、個人的にはいかつい受けも好きなので、堪能させていただきました。野良猫がだんだん心を開くような感じで、ギャグっぽいお話なのに繊細なお芝居でした。

吸血に催淫効果が伴うという、お馴染み(笑)のご都合設定のため、吸血からのペッティングみたいなエロシーンはそれなりに入っています。その割に本番は少ないのですが、ラークが人間になることを決意した直後のセックスは愛情たっぷりで素敵です。

2023/09/03

地獄くらやみ花もなき

西條皓(斉藤壮馬)、遠野青児(小林裕介)、凜堂棘(小野大輔)他

ストーリー性:★★★★☆

エロ:☆☆☆☆☆

BLレーベルではありませんが、男性キャラクター同士のクソデカ感情を存分に楽しめる作品。ボイスドラマとなった「鵺編」のキャスト声優さんがBL界の強者揃いなこともあり、腐女子ならば妄想必至のコンテンツとなっております。ストーリーはミステリーとホラーが融合したような感じで、罪人が妖怪に見えてしまう眼力以外何も持っていない平凡かつ底辺の主人公・青児が、あるとき皓の屋敷に迷い込み、魔王の息子であると自称する彼の「地獄堕とし代行業」の助手を務めることになるという内容です。一風変わった探偵ものとして、腐視点抜きでも十分楽しめる作品かと思います。

皓役の斉藤さんは、ミステリアスな美形の役がはまっていて、折に触れ青児を可愛がる描写も素敵でした。もうちょっと少年に寄った声の方でも演じられたとは思いますが、人ならざる者の雰囲気を出すには斉藤さんくらい円熟味のある声の方が良いかもです。

青児役の小林さんは、流石は平凡受けの星(褒めています)といったところで、ハイスペックな相方を前にあたふたしたり途方に暮れたり、そうかと思えば彼の意外な一面を引き出したり、派手ではなくともオールマイティな活躍を見せてくださいます。

関係性的には、皓に拾ってもらって恩のある青児の方が依存しているかと思いきや、むしろ皓の方が青児の人柄の温かさや呆れるほどの歪みのなさに執着しているように見えて、ご飯が美味しいです。ハイスペ男子→平凡男子の溺愛構図は最高。そこへ、小野さん演じるやけに気障ったらしいイケボの棘(もう一人の魔王の息子で、皓のライバル)が絡んできて、青児をめぐる三角関係や、棘の双子の兄を交えたどろどろ愛憎劇をも匂わせる展開が、腐女子を熱くさせてくれます。

BL作品ではありませんので、当然濡れ場もありませんが、頭なでなでやハグ等のスキンシップは比較的頻繁に見られますので、ストーリーを楽しみながら萌えを摂取したい層にも優しい作りとなっております。

2023/09/02

エンサークルメントラブ

攻:侑成(濱健人) 受:良(小野友樹)

攻:一成(江口拓也) 受:忠弘(矢野奨吾)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

おのゆーさんの受けが聴きたくて拝聴した作品。幼馴染み四人が二組のカップルになってエッチするだけと言えばだけの話なのですが(笑)、男子高校生の若さ、青さ、そして色々な下手さが感じられ、ライトなのにエロいBLとしてはそこそこ楽しめると思います。

メインCPの攻め役である濱さんは、これまでBL作品にはさほど出演されていない方なので、貴重な本格絡み演技を堪能させていただきました。侑成のような真っ直ぐなキャラ自体はお得意な感じがしますので、一途な年下攻めがしっくり来ていました。

受け役のおのゆーさんは、言うまでもなく百戦錬磨の猛者ですので、世話焼きが高じて攻めの全て(巨根含め)を受け入れようとするオカン受け?聖母受け?がばっちり板についていました。BLに限らず、おのゆーさんが演じる、こういう苦労人キャラが大好きかもしれないです。

サブCPの江口さん×矢野さんは、既にできていてメインCPの起爆剤になるという役どころに沿った安定感のある存在でした。攻めのときの江口さんは、こういうちょっとしたワルとスパダリを混ぜた役柄が本当にお得意ですね。矢野さんは小悪魔ヒロインといった趣で大変可愛らしかったです。

エッチはメイン・サブ合わせればかなりの分量入っているのではないでしょうか。個人的には、濱さんの余裕なさげな攻め喘ぎが聴けただけで満足でした。おのゆーさんの受け喘ぎはいつもどおり素敵ですし、サブCPも、矢野さんが女子に近いトーンであることさえ気にならなければ濃厚で満足度の高い濡れ場を提供してくれています。

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩) ストーリー性:★★☆☆☆ エロ:★★★★☆ 資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げる...