2023/09/03

地獄くらやみ花もなき

西條皓(斉藤壮馬)、遠野青児(小林裕介)、凜堂棘(小野大輔)他

ストーリー性:★★★★☆

エロ:☆☆☆☆☆

BLレーベルではありませんが、男性キャラクター同士のクソデカ感情を存分に楽しめる作品。ボイスドラマとなった「鵺編」のキャスト声優さんがBL界の強者揃いなこともあり、腐女子ならば妄想必至のコンテンツとなっております。ストーリーはミステリーとホラーが融合したような感じで、罪人が妖怪に見えてしまう眼力以外何も持っていない平凡かつ底辺の主人公・青児が、あるとき皓の屋敷に迷い込み、魔王の息子であると自称する彼の「地獄堕とし代行業」の助手を務めることになるという内容です。一風変わった探偵ものとして、腐視点抜きでも十分楽しめる作品かと思います。

皓役の斉藤さんは、ミステリアスな美形の役がはまっていて、折に触れ青児を可愛がる描写も素敵でした。もうちょっと少年に寄った声の方でも演じられたとは思いますが、人ならざる者の雰囲気を出すには斉藤さんくらい円熟味のある声の方が良いかもです。

青児役の小林さんは、流石は平凡受けの星(褒めています)といったところで、ハイスペックな相方を前にあたふたしたり途方に暮れたり、そうかと思えば彼の意外な一面を引き出したり、派手ではなくともオールマイティな活躍を見せてくださいます。

関係性的には、皓に拾ってもらって恩のある青児の方が依存しているかと思いきや、むしろ皓の方が青児の人柄の温かさや呆れるほどの歪みのなさに執着しているように見えて、ご飯が美味しいです。ハイスペ男子→平凡男子の溺愛構図は最高。そこへ、小野さん演じるやけに気障ったらしいイケボの棘(もう一人の魔王の息子で、皓のライバル)が絡んできて、青児をめぐる三角関係や、棘の双子の兄を交えたどろどろ愛憎劇をも匂わせる展開が、腐女子を熱くさせてくれます。

BL作品ではありませんので、当然濡れ場もありませんが、頭なでなでやハグ等のスキンシップは比較的頻繁に見られますので、ストーリーを楽しみながら萌えを摂取したい層にも優しい作りとなっております。

2023/09/02

エンサークルメントラブ

攻:侑成(濱健人) 受:良(小野友樹)

攻:一成(江口拓也) 受:忠弘(矢野奨吾)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

おのゆーさんの受けが聴きたくて拝聴した作品。幼馴染み四人が二組のカップルになってエッチするだけと言えばだけの話なのですが(笑)、男子高校生の若さ、青さ、そして色々な下手さが感じられ、ライトなのにエロいBLとしてはそこそこ楽しめると思います。

メインCPの攻め役である濱さんは、これまでBL作品にはさほど出演されていない方なので、貴重な本格絡み演技を堪能させていただきました。侑成のような真っ直ぐなキャラ自体はお得意な感じがしますので、一途な年下攻めがしっくり来ていました。

受け役のおのゆーさんは、言うまでもなく百戦錬磨の猛者ですので、世話焼きが高じて攻めの全て(巨根含め)を受け入れようとするオカン受け?聖母受け?がばっちり板についていました。BLに限らず、おのゆーさんが演じる、こういう苦労人キャラが大好きかもしれないです。

サブCPの江口さん×矢野さんは、既にできていてメインCPの起爆剤になるという役どころに沿った安定感のある存在でした。攻めのときの江口さんは、こういうちょっとしたワルとスパダリを混ぜた役柄が本当にお得意ですね。矢野さんは小悪魔ヒロインといった趣で大変可愛らしかったです。

エッチはメイン・サブ合わせればかなりの分量入っているのではないでしょうか。個人的には、濱さんの余裕なさげな攻め喘ぎが聴けただけで満足でした。おのゆーさんの受け喘ぎはいつもどおり素敵ですし、サブCPも、矢野さんが女子に近いトーンであることさえ気にならなければ濃厚で満足度の高い濡れ場を提供してくれています。

犬も歩けば恋をする

攻:今井頼友(平川大輔) 受:小山篤(下野紘)

攻:山田(中村悠一) 受:田中課長(岡本信彦)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★☆☆

何年も会っていなかった昔の同級生が小説家になっていて、モデルを頼まれて引き受けたは良いものの、蓋を開けてみたらジャンルは官能小説で、流されるままあれやこれやさせられるという、ある意味ザ・BLのぶっ飛んだ設定をどたばたコメディ風に仕上げてくる作品です。また、メインCPと絡みも相関性もほとんどないサブCPの小話が箸休め的に入ります。

攻め役の平川さん、清々しいほど開き直った変態ぶりが大変美味しゅうございました。がっつりヤンデレ攻めも素敵ですが、あの上品なお声でこういう勢いのある変態攻めを演じてくださっているときの平川さんも大好きです。受けに対する長年の想いを告白する胸キュンシーンも、もちろん素晴らしかった。

受け役の下野さん、少年っぽいお声にチョロ受けという役柄が合っていて、可愛らしかったです。キャラ的には攻めが強烈なので、受ける下野さんは大変だったのではないかと推察いたしますが(笑)、バランスの良いカップルに聴こえました。

サブCPは、はっきりした恋愛感情にも至らない、匂わせくらいのBLでしたが、ほのぼの可愛い話ではありました。受けが突然ミニサイズ化する、「南くんの恋人」みたいな内容で、受けの岡本さんは子供のようなハイトーンがちょっと笑えますが、攻めの中村さんはクールな演技で普通に格好良かったです。

メインCPのエロは、コスプレあり、妄想の中の特殊プレイありの上級者向け(笑)ですが、そういうものと割り切れば楽しめると思います。SEが派手すぎるという意見もあるようなので、苦手な方は要注意。また、個人的にはそこまで気になりませんでしたが、下野さんの喘ぎは痛そうという感想も散見されましたので、そちらも要注意です。ちょっと苦しそうなのも可愛いと思いましたけどね(笑)。

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩) ストーリー性:★★☆☆☆ エロ:★★★★☆ 資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げる...