2022/10/24

ユーリ!!! on ICE

攻?:ヴィクトル・ニキフォロフ(諏訪部順一) 受?:勝生勇利(豊永利行)

ストーリー性:★★★★★

エロ:★☆☆☆☆

なぜこれがBLレーベルではないの?とあっけにとられるほど、腐女子への爆裂供給をかました伝説のアニメ作品。初出場のグランプリファイナルで大失敗し、傷心のまま九州の実家に帰り、進退を考えることになった崖っぷちスケーターの勇利が、幼少時からの憧れのスケーター・ヴィクトルのプログラムを戯れに滑ったところを幼馴染みが撮影し、その動画が世界的な反響を呼んだことで歯車が回り始め……という、男子フィギュアスケートを題材にしたシンデレラストーリーです。

こちら、雲の上だと思っていたチャンピオンが押しかけコーチとして来て、一緒にスケート界の頂点を目指すことになるという話ですので、勇利とヴィクトルの関係は名目上「師弟愛」として描かれています。しかし……しかし!ただの師匠が、弟子が泣いているところを見て「キスでもすればいいのかい」と言ったり、出番直前のリンク脇で手の甲をエロティックに撫でたり、会心の演技の後にリンクへ押し倒すほどの勢いで抱きついたりしますかね?しかも最後のやつは、キスしているようにも見えるというおまけつき。対する弟子も、「エロス」をテーマにした演技の最中にものっそいアピールを師匠にしたり、お守りと称してペアリングを贈ったり……もう末永く爆発しろという思いしかありません。

声優さんはと言えば、ヴィクトル役の諏訪部さんは色気と茶目っ気のバランスが絶妙ですし、勇利役の豊永さんは柔らかな声がまさに「魔性のカツ丼」で、上質の萌えを提供してくださっています。メインの二人以外の声優さんも豪華で、BLの主役級も担った経験のある方々が多くキャスティングされております。特に内山昂輝さん演じるユーリ・プリセツキーや、小野賢章さん演じるピチット・チュラノンは、勇利に気があるようなそぶりも見られ、メインCP外の妄想もはかどります。

BLレーベルではありませんので、公式エロはないですが、ヴィクトルの手つきがやらしいのと()、最初にコーチとして押しかけて来たときに裸の付き合いがあったので、一応ゼロではない扱いといたしました。ただ、エロなんかなくても、お腹いっぱいな気持ちになるのがこの作品の本当に怖いところで。見どころばかりではありますが、個人的には月9みたいな空港のシーンと、別れ話()をされて師匠がぼろ泣きするシーンがお勧めです。

2022/10/16

嘘みたいな話ですが

攻:中村聡(興津和幸) 受:北川圭一(野島裕史)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

腰乃先生史上、最上級にエロい作品の音声化ですありがとうございます。清々しいほど執着心丸出しで、ちょっと変態趣味の後輩と、流されほだされ身体まで変えられてしまう先輩の、ゆるゆるオフィスロマンス。濡れ場満載なのですが、腰乃作品ならではの掛け合いの妙もあり、声優さんの演技を堪能できる一枚です。ただし、ぎゃんぎゃんしているのは原作者デフォルトなので、しっとりムーディなのを求める方には向かないかと。

攻め役の興津さん、あっぱれとしか言いようがないです。ストーカーとか一方的に縛るとか、冷静に考えたらアウトなことを多々やらかしている中村を、あんなに愛くるしく演じられる方は他にいないのでは。北川のことが好きすぎておかしくなっているのが絶妙に伝わる演技で、どんな奇行も許せる気持ちになってしまいました。

受け役の野島さん、懐が広いのか何も考えていないのかきわどいラインの()キャラを生き生きと演じてくださっていました。おおらかで、がさつですらあって、だけど体調を崩したらちょっと弱ってしまう、そんなどこにでもいそうな青年が、熱烈に求められて落ちてゆくとしたらこんな感じかな、と納得感がありました。

エロはもう、原作同様に大盤振る舞いです。最初のトラックからがっつり本番ですので。基本的にはエロシーンもポップな感じですが、年末年始、中村の帰省中に風邪を引いて寂しくなった北川が、「待ってる」一言の返信メールを見て飛んできた中村と我慢できずに情を交わすシーンは、ぐっと来るものがあります。

2022/10/09

息できないのは君のせい

攻:矢野雪路(田丸篤志) 受:志筑順(佐藤拓也)

ストーリー性:★★★★☆

エロ:★☆☆☆☆

原作既読です。澄谷ゼニコ先生は、もとはBLレーベルでない作品を読んでファンになった漫画家さんですが、BLも傑作ぞろい。本作は、同じ市民吹奏楽団に所属する、王子様のようなフルート奏者とただれたバリトンサックス奏者が、友人ですらないところから利害の一致でセフレになり、いつしか恋に落ち、それを自覚して育ててゆくお話です。ストーリーメインなので、エロは微量ですが、原作大好きな身としては満足でした。

本作が音声化すると決まったとき、攻め役田丸さん、受け役佐藤さんというキャスティングに大興奮しました。もちろん個別にも好きな声優さんたちですが、個人的に入れ込んでいるアプリゲーム「A3!」で、CP要素匂わせが多い組み合わせの一つである高遠丞(CV佐藤さん)×月岡紬(CV田丸さん)と中の人が同じ、しかも受け攻め逆というのがたまりませんでした。もちろん、A3!はBLゲームではありませんので、公式にCP表記はありませんが。

田丸さんは誰にでも優しいふわふわした感じが良くお似合いでしたし、さとたくさんは素晴らしい男前受けでした。コミカルなシーンはくすりと笑えて、切ないシーンは胸が痛くなる仕上がりになっており、芸達者なメインのお二人がしっかり引っ張ってくださっている感じです。BL作品にしては女性キャラが目立っているところも、ストーリーとして無理がないのでそれほど気になりません。

冒頭で触れたとおり、エロは微量。でも、行為の回想には多少の喘ぎ声や色っぽい台詞が入るので、どきっとします。こんなちょこっとでも、聴いていて恥ずかしくなるくらいセクシーなさとたくさんの声が憎い。あとやっぱり、紬が丞を抱いているみたいな感じがして、一粒で二度おいしかったです()

澄谷先生のBLでは、ほのぼの微エロ「かわにさざなみ」も相当好きなので、いつか音声化するといいなと思っております。

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩) ストーリー性:★★☆☆☆ エロ:★★★★☆ 資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げる...