2022/06/26

嘘つき溺愛ダーリン

攻:高遠晴久(興津和幸) 受:芳川雪穂(松岡禎丞)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★☆

引きこもりがちのプログラマーが、親戚からたびたび持ってこられる見合い話を断るため、行きつけのカフェでバイトをしている大学院生に恋人のふりをしてくれるよう頼み、恋人としての自然な振る舞いができるように行動するうち……という、ある意味王道な少女漫画的展開の作品。受けがトラウマ持ちだったりもするのですが、基本的には末永く爆発してくださいという甘々な内容です。

攻め役の興津さん、スパダリ感あふれる柔らかなイケボなのに、年下らしく敬語で礼儀正しい感じが好印象でした。キャストトークでは、包容力を出そうとすると年上っぽくなってしまって苦労したとおっしゃっていましたが、仕上がりは「できる年下男子」以外の何物でもなかったです。

受け役の松岡さん、こんな可愛い声も出るんですね……!地声は中低音域、しかもハスキーめの声優さんなので、びっくりしてしまいました。人を好きになったことがなく、晴久の気持ちに応えられないと言いながら、自覚しないまま晴久に惹かれていく繊細なお芝居が最高でした。

エロは控えめで、途中の抜き合いと最後の方の本番くらいなのですが、この作品、キスシーンも非常にエロくて侮れないです。興津さんが紳士な晴久の中にある狼をちらつかせてくださるのと、松岡さんが無垢な喘ぎ声で応えてくださるのが、尊くてどうしようかと思いました。フリートークによると、原作はもっとエロが増し増しだそうで……ノーカット版も聴きたかったです()

蛇足ですが、この作品、一瞬しか出番のない役柄の声優さんが新垣樽助さん及び下野紘さんと、やたら豪華です。このCDの時点では、続編またはスピンオフを製作する予定だったのでしょうか……聴けなくて残念です。。

2022/06/25

ゆとり部下になめられています

攻:坂巻悠晴(白井悠介) 受:梶山隆(興津和幸)

ストーリー性:★★☆☆☆

エロ:★★★★☆

ハイスペ無気力(でも執着型)後輩攻め×朗らかノーデリカシー先輩受けの社会人BL。割と序盤から緊縛フェラとかあるにもかかわらず、王道展開と思わされてしまうあたり、BLってすごいですね()。ゆとりだゆとりだとからかいつつも可愛がっていた後輩が、2年間こじらせた想いを爆発させて強硬手段に出るも、先輩はそれすら最強のスルー力で許し、そのうち心もほだされてゆくお話。

攻め役の白井さんは、こういう気だるい、でも粘着性の高い役は得意分野かと推察しますが、坂巻も例にもれず素敵でした。梶山のことが好きで、好きで、だからこそ身体だけなんとなく受け入れられるのに耐えられなくて、逃げようとしてしまう心情の表現が切なかったです。それでも据え膳があるとがつがつ行ってしまう若さの表現もよかったです()

受け役の興津さんは、こういうちゃらんぽらんというか、明るいバカの役はあまり聴いたことがなかったので、新しい魅力を発見した気分でした。気持ち高音の声づかいと、跳ねるような落ち着きのない喋り方が役にぴったりで、とても可愛らしかったです。

エロは、尺の割には多めに入っていると思います。受けが気持ちいいこと大好きな設定だからでしょうか()。でもやっぱり個人的に好きなのは、これで最後かもしれないと思いながら坂巻が初めて梶山を抱くシーンです。余裕なさげな上ずった声での白井さんの言葉攻めと、興津さんの快楽だけじゃない幸せそうな喘ぎ声が絶品。エロシーンにBGMが入らないのもありがたいです。

ストーリーがベタなため全編リピートはしないかもしれませんが、特にエロシーンは二人っきりの作品である濃厚さがより感じられるので、キャストのファンなら聴いて後悔はないかと思います。

2022/06/12

鬼の王と契れ

攻:夜刀(小野友樹) 受:矢背鴇守(斉藤壮馬)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★☆☆☆

鬼と契約して使役できる「鬼使い」として生まれた鴇守と、その使い鬼である夜刀とのロマンスを描く、和風ファンタジーBL。原作未読です。題材的にはとことん重くなってもおかしくないのですが、意外にコミカルな部分も多く、とっつきやすい作品でした。鬼使いなのに大きな鬼が怖い鴇守は、小動物のように懐いてくる小鬼の夜刀と契約し、難易度の低い任務ばかりこなしていたが、あるとき夜刀の正体を知って……というストーリー。

攻め役は小野さんですが、こういう忠犬(狂犬?)攻めみたいな役柄はあまり演じられていないような気がして、新鮮でした。小鬼モードは可愛らしく、本来の最強モードはエロかっこよく、という流石の演じ分けも聴きどころかと思います。

受け役の斉藤さんは、ツンデレっぽいヒロイン声で安定の愛らしさでした。ものすごく作り込まれたストーリーというわけではないのですが、夜刀を傷つけられたことにより、鴇守の中のSが目覚めるところは少々ぐっと来たかもしれないです()

エロは、小鬼状態でのペッティングくらいなら序盤から入っているのですが、本番は全てが解決してからの1回のみ。おのゆーさんの言葉攻めはなんだか面白くてちょっと笑ってしまいましたが、がっつく攻めと恥じらう受けがこれぞ初夜!という感じで個人的には嫌いじゃなかったです。

眠り男と恋男

攻:ロイス(新垣樽助) 受:ジュード(佐藤拓也)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★★★★

ちょっと色褪せた6070年代のロードムービーのような、スタイリッシュで抒情的な作品。なんとなく、Netflixドラマ「Black Mirror」の珠玉の百合エピソード、「San Junipero」を思い出しました。睡眠時に無差別性行動に走る病気を患ったロイスと、その仕事仲間でありながらロイスに思いを寄せ、病気の症状と知りつつ夜な夜な黙って抱かれているジュードの、心の機微と身体の交わりについてのお話。めちゃくちゃエロい、でもそれだけじゃない、だからリピートしたくなる、そんな作品です。

攻め役の新垣さん、あまり物事を深刻にとらえすぎない役柄を、ゆるい声で演じていらっしゃって、愛すべき攻めでした。まだジュードと正面から向き合っていなかった段階で、彼の昔の恋人?が現れて嫉妬するお芝居が絶妙に可愛かったです。

受け役の佐藤さんの声は、こういう男前健気受けと本当に相性がいいですね。さとたくさんが受けの作品をほぼローラーしているのですが、こちらの作品も例にもれず素晴らしいです。かっこよくて可愛くて、ロイスへの秘めた想いの表現は切なくて、名演でした。

エロは、1トラックに最低1回本番が入るという充実ぶり。無意識でジュードを抱いているときのロイスには台詞がないため、新垣さんは吐息や言葉にならない声のみでの参戦ですが、それでも、というかむしろそれが余計に色っぽいです。対するさとたくさんは、ロイス、ロイスと好きな相手の名前を呼びまくりで可愛いのなんの。もちろん、恋人になってからのラブラブエッチも最高です。

2022/06/05

さよならアルファ

攻:長谷川はるか(村瀬歩・小野友樹) 受:神宮寺千夏(佐藤拓也)

ストーリー性:★★★☆☆

エロ:★★☆☆☆

ショタおに×オメガバースという興味深い設定に惹かれて聴いた作品。原作未読です。自分をαと思い込んでいたΩの千夏が、運命の番であるはるかのピンチを救う形で出会い、傍にいたいがために身体的な無理を重ね、一度は離れることを余儀なくされたものの、必ず一緒になろうという約束を胸に、二人は11年越しの再会を果たし……という少女漫画全開のときめきストーリー。出会うのが早すぎた運命の番、というと悲劇的な響きですが、はるかがショタのうちはいたって健全なお付き合いのみなので背徳感もなく、文句なしのハッピーエンドでまるっと救われるお話しです。

攻め役のはるかは、少年時代を村瀬さんが、成長してからを小野さんが演じていらっしゃいますが、まーお二人とも素晴らしい。千夏を無邪気に慕う小学生はるかの声は、村瀬さんのいつもの可愛らしさに幼さが加わって、千夏でなくても悶え死ぬレベル。対して11年後の大学生はるかは、おのゆーさんのスパダリ臭ぷんぷんな甘い声で、千夏でなくても腰が砕けそうです。

受け役のさとたくさんは、成績優秀、品行方正な千夏のイメージに違わないイケボですが、はるかに対してはIQだだ下がりでへにゃへにゃなところも丁寧に表現してくださっています。抑制剤の飲みすぎで体調を崩しながらもはるかに会いに行く健気さや、はるかに「彼氏」と言われて「婚約者」と訂正してしまういじらしさが、もうほんとたまらないです。

エロは、はるかが小学生だった頃の千夏の自慰と、はるかの成長後に限られるものの、後者はとことん幸せそうで、聴いている方も満たされた気持ちになりました。こう言ってはなんですが、さとたくさんとおのゆーさんの絡みは、いつも安心して聴けて、でもいつも心を揺さぶられます。聴き手を物語の世界に引きずり込んでくれるお二人の声と演技だからこその、珠玉の濡れ場です。

2022/06/04

カラーレシピ

 攻:福介(興津和幸) 受:笑吉(内田雄馬)

ストーリー性:★★★★☆

エロ:★★★☆☆

原作未読ですが、はらだ先生の漫画をCD化したもの。前評判で胸糞系とは聞いておりましたが、想像以上でございました()。美容師もので、笑吉に執着する福介が水面下で策略を巡らせ、ときにじわじわ、ときにむちゃくちゃ強引に、周りや笑吉自身さえも利用しながら笑吉にとって唯一無二のポジションに収まろうとする話。

攻め役の興津さん、狂気と色気を絶妙に混ぜ合わせた演技で、怖いのにどこか抗えない魅力を感じる福助というキャラを息づかせてくださっていました。闇語りをしているとき以外は軽い口ぶりなので、コミカルな印象もあり、そこがより一層おそろしかったです()。福助みたいな執着粘着キャラを、興津さんのやたらエロい声で演じていただけて幸せでした。

受け役の内田さん、不愛想でめっぽう気が強いのに、無垢で初心な笑吉がはまり役でした。福助でなくても、よしよしと愛でたくなる感じ。福助にあんなひどいことをされたにもかかわらず、身を引くようなムーブとか、殊勝な態度を見せられたら会いに行っちゃうちょろいところが、「男の子」感満載のお声と共鳴していました。

脇を固める声優さんも豪華で、特に笑吉を溺愛する当て馬・鬼原さんを演じられた千葉進歩さんと、同じ美容院に勤務するトップアシスタント(のちにジュニアスタイリスト)の龍来を演じる村瀬歩さんが素晴らしかったです。村瀬さんは、全ての事情を知りつつ面白そうなところだけ手を出す、小悪魔を通り越して完璧なファムファタルでした。満場一致の助演女優賞()

エロは、はらだ先生作品にしては少なめですが、2で福助の思惑が露見した後の拘束シーンは濃厚でしたね。。内田さんは、地声の低さの割に喘ぎ声が高めなのですが、笑吉のキャラからすれば違和感ありませんでした。ちょっと子供返りしたような喋り方も可愛かった。興津さんは、福助の特殊性癖もなんのその、安心安定の攻め演技でした。

純粋なハッピーエンドがお好きな方には向かない作品ですが、まったく救いのない話というわけでもないので、はらだ作品がお好きであればいつかは触れていただきたいように思います。

sick -シック-

攻:須藤圭人(鳥海浩輔) 受:岸祥太(村瀬歩) ストーリー性:★★☆☆☆ エロ:★★★★☆ 資産家の家に生まれ、容姿や対人スキルにも恵まれた大学生が、同じゼミのどんくさい院生にちょっかいをかけるうち惹かれてゆき、多少強引に事を運びはするものの最終的には想いを遂げる...