攻?:冷川理人(羽多野渉) 受?:三角康介(島崎信長)
ストーリー性:★★★★★
エロ:★★☆☆☆(初めの方に集中)
ヤマシタトモコ先生の、BLレーベルではないもののそれらしき雰囲気の漂う、いわゆる匂わせBL漫画。2021年にアニメ化。ホラー×エロという斬新な試みを、さらっと何でもないことのようにやってのけた作品という感じがしております。
生まれつき「こわいもの」が見える主人公・三角くんが、どこか歪な美人除霊師・冷川さんから運命の人と見初められ、霊と人間のどろどろに巻き込まれるものの必ず最後に愛は勝つ話。……そんな風に乱暴にまとめてはいけないくらい深くて濃い作品なのですが、極限までBL要素のみに絞ればこうなるかと。ホラーは苦手なのに何度も読んでしまう不思議な魅力のある漫画で、アニメも好きなエピソードは見返していました。
冷川さん役の羽多野さん、ここまではまる方はいないと思えるほど理想のキャスティングでした。別作品のキャストトークで「相手に粘着するストーカー気質の役柄が多い」とおっしゃっていた羽多野さんですが、冷川さんはまさにそのカテゴリーですし、それに加えて天才肌の人間の驕り、それゆえの孤独や無自覚な悪意、さらには生い立ちの闇、そういうものを表現するのにもぴったりの声と演技で、非の打ちどころがありませんでした。アニメは漫画のメインストーリーを全部カバーすべく駆け足なところもあったので、冷川さんの可愛い部分が前面に出るコミックス描き下ろしエピソードなどが音声化されていなくて残念です。三角くん作のからあげを食べて、滅多に出さない大声で「おいしい!」と叫ぶ冷川さんが見たかった。
三角くん役の島崎さんは、割と強気なのに人が好すぎて結果的にちょろい主人公を魅力的に演じてくださっています。冷川さんや迎くんや英莉可ちゃんみたいな「向こう側の世界」に慣れた人にとって、優しくて清くて、でもどこか大雑把で折れない三角くんはどれほどの救いだったろうと思うのですが、島崎さんの芯の通った声はそのイメージにたがわず素敵でした。
エロは、正式BLでもないのに入っていること自体が新しい。ただし正確にはエロ(擬似)です。除霊作業を二人でやると性的に気持ちがいいという設定で、無遠慮に三角くんの「中」に入ってくる冷川さんと、抵抗しつつも快感を覚えてしまう三角くんというおいしい構図になっています。絶妙な台詞回しと表情と喘ぎ声だけで、やましいところなんてないはずの除霊作業が、あら不思議、まるでムードたっぷりの情事のよう。個人的に好きなのは、英莉可ちゃんの呪いを初めて二人で見つけたときのお風呂場エロ。冷川さんの「いい?いいよね、入るよ」はアニメで羽多野さんも最高にエロく言ってくださったし、冷川さんが興奮して三角くんを噛んだり舐めたりしちゃうのも尊い。
メインCP?は冷川さん×三角くんですが、斉藤壮馬さん演じる迎くんもイケメンなので、三角くんや冷川さんとのカップリングを楽しむことも可能かと。こういうのは、匂わせBLのいいところですかね。
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